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福祉用具の選び方

移動用リフト(4)

「指針の改定」

皆さん、こんにちは。
移動用リフトの4回目です。

前々回「人の手」で、日本でも施設や病院では持ち上げる介助の時には福祉用具を使用するところが増えてきたとお話しました。
確かに大きい病院などに行くとリフトを使用する場面をよく見かけますし、私もこれには異論はありません。
そして介護職の腰痛の話も、以前より話題にのぼらなくなっていたのですが、2013年6月18日に厚生労働省が19年ぶりに発表した「職場での腰痛を防止するための指針」によると、介護施設などでの休業をともなう腰痛の発生件数は、2002年の363件に対して、2011年は1002件と2.7倍に増えています。
もちろん、施設の利用者数もかなり増加しているので単純に比較することはできませんが、深刻な状態であることには変わりがありません。

今回発表された新指針では、ベッドから車いすなどに人を動かす「移乗」を行なう際、人力で抱え上げること(いわゆる「お姫様ダッコ」の状態のことです)を原則禁止し、リフトなどの福祉用具を使用することを求めています。
どうしても人が行なわなければならない場合は、「身長差が少ない2人以上で、適切な姿勢で作業」するとしています。

今回の指針は、
@人力による抱え上げの禁止
Aどうしても人が行なう場合は、身長差が少ない2人以上で適切な姿勢で作業する
Bリフト機器などの積極使用


というもので、これは従来からある「介護で器具を使うことに対する拒否感」に対して、介護される人、介護する人双方の安全と健康をと労災防止を目的としたものだそうです。

介護職種の人員不足が常態化している現在、今回の指針が徹底され福祉用具の利用が進むことを願ってやみません。