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福祉用具の選び方

移動用リフト(2)

「人の手」

皆さん、こんにちは。
起き上がり・立ち上がり・移乗・体位変換などの身体介助に必要な動作である、「持ち上げる」、「引きつける」、「支える」などを『人の手』で行なった場合、身体のどこに一番負担がいくのでしょうか。

答えは「腰」です。
介護職は腰痛持ちが多く、これで仕事を辞める人もいるほどです。
ボディメカニクスのような身体介助法を学んだ人であっても、体格差があったり、1日に何人もの人を介助したりすれば、痛めてしまうのも仕方ありません。
まして、何の教育も受けず、老老介護を強いられている人ならなおのことです。

欧米では早くから、人力作業の腰への危険性が理解されていて、介護職の腰痛が労働災害として補償の対象になっている国も多く、中でもデンマークは、危険性を明確に規定しています。
「お腹をつけて持ち上げるのは、11kgまでが安全、50kg以上は危険」といった具合に持ち上げ方法ごとに、重さを明確に示し、移乗介護などで持ち上げる必要がある場合、その重さが危険な重さ以上になる時は福祉用具の使用を義務付ける法律があるのです。

日本でも施設や病院では、持ち上げる介助の時には、福祉用具を使用するところが増えてきました。
そのためかどうかはわかりませんが、介護職の腰痛の話は、あまり聞かなくなってきました。
しかし、在宅では相変わらず『人の手』で無理をしながら介護している人の話や腰痛の話も聞くので、ぜひ福祉用具の利用を検討してください。
この「持ち上げる」ための福祉用具が『リフト』なのです。