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福祉用具の選び方

排泄関連用品(9)

「ポータブルトイレ(8)」

皆さん、こんにちは。
「排泄関連用品」の9回目です。
前回、ポータブルトイレのメンテナンスや臭いについて少しお話しました。
今回は、このことをもう少し深く掘り下げていきたいと思います。

ポータブルトイレは、本体内のバケツで排泄物を受け止め、介助者がそのバケツをトイレに持っていき、排泄物を流し、その後バケツの洗浄を行ないます。
そして、1日に1回は本体の洗浄を行ないます。
なお、本体の洗浄は、丸洗いができる場合は丸洗いを行ない、バケツ受けが取り外せるものは外して洗浄し、木製家具調タイプなどの場合は取扱説明書の指示に従って洗浄を行ない清潔に保ちます。

これらのように、本体を清潔に保つことも大変ですが、排泄物を受けるバケツをトイレまで持っていき、その後洗浄をするのも大変です。
このバケツを持っていくことについては、2つの問題があります。

1つめは、バケツが重くて運べないということです。
介助者が高齢であったり、障がいを持っていたりというだけでなく、若くて元気な方の場合でも、力が弱い方の場合は運ぶのが非常に困難となります。
「何もそんなに溜めなくても」と考える方がいるかも知れませんが、ポータブルトイレを快適に使用しようとした場合、たった1回使用しただけでもバケツはかなり重くなります。
なぜそうなるかというと、理由は簡単です。
消臭に必要なものを事前にバケツの中に入れているからです。
ポータブルトイレ用の消臭剤は固形・粉末・液状・シートなど様々なタイプがあり、多くの場合水で薄めて使用することとなります。
しかも、排泄後に使用するのではなく、事前にバケツの中に入れておくものなので、バケツの中には、排泄前にすでに2リットル程度の水が入っていることになります。
言い換えれば、使用する前からすでにペットボトル1本分の水が入っているのです。

なお、水で薄めるのではなく、排泄後直接汚物に振り掛けて使用するタイプのものもありますが、このタイプですと使用後のバケツ洗浄に手間がかかるだけでなく、介助者は常に利用する方の側にいなくてはいけません。
反対に、水に薄めるタイプの場合は、バケツの洗浄が楽になるだけでなく、消臭剤の消臭効果も12〜24時間と比較的長いものが多く、介助者がバケツの中身を捨てる回数を減らすことができるため利用者が多いのです。
しかし、中身を捨てる回数が減るということは、バケツの中に溜まる量も増えるということで、消臭効果があるうちに何度か使用すれば、バケツの重さはかなりのものとなります。
少し長くなりましたので、続きは次回です。