ホーム  >  家庭の介護  >  福祉用具の選び方  >  排泄関連用品(11)

福祉用具の選び方

排泄関連用品(11)

「ポータブルトイレ(10)」

皆さん、こんにちは。
「排泄関連用品」の11回目です。

首都圏直下型地震のことがテレビや新聞などで話題となるたびに、非常用食料や水、懐中電灯などの売り上げが増加しますが、それにもまして売り上げを伸ばすのが非常用トイレです。
地震や竜巻などで家屋が損壊した場合は当然ですが、水や電気などのライフラインが破壊された場合でも既存の水洗トイレは使用できなくなります。
トイレが壊れていない場合、お風呂の汲み置き水などがあれば一応使用することができますが、ライフラインの復旧や給水時期が不明の場合、お風呂の水も貴重な飲料水となりますので、簡単には使用できません。
そのため、緊急時の対策用として非常用トイレの購入量が増えるそうです。

多くの種類がある非常用トイレですが、一番手ごろなものは「簡易トイレ袋」と呼ばれるものです。
見た目は単なるゴミ袋のようなものですが、中には排泄物の水分をすばやく凝固させる高速吸水凝固シートが接着されています。
使い方は洋式便器などにかぶせるだけ、防臭・抗菌効果も高いのです。
また、焼却した場合でも塩素系の有毒ガスが発生しない素材を使用しているので、利用した後は袋の空気を抜き、口を結び、紙おむつなどと一緒に燃えるゴミとして扱うことができます。

この簡易トイレ袋を家族分の必要枚数、組み立て式トイレ、トイレ用消臭剤の3点を用意すれば、災害時におけるトイレ問題の解決には十分といえます。
ちなみに、東日本大震災では、簡易トイレ袋の確保が間に合わなかったところでは、普通のゴミ袋とネコ砂で代用していたそうです。

防災用の簡易トイレ袋ですが、実はこれ介護用としても利用ができるのです。
転用というわけではなく、商品カタログでは、はじめから介護用として用意されている製品もあり、見比べてみると防災用も介護用もほとんど同じものなのです。
以前、ポータブルトイレの紹介を行なったとき、メンテナンスに関して様々な問題があることをお話しました。〈排泄関連用品(8)参照〉
その中で何度か「別の用具と組み合わせて使用することで問題が解決できる」としましたが、ここでいう別の用具というのが、この簡易トイレ袋なのです。
簡易トイレ袋の詳細については、次回です。