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福祉用具の選び方

自助具(6)

「食事関連(3)」

皆さん、こんにちは。
「自助具」の6回目です。

今回は、食事中の姿勢の問題について考えます。

姿勢の問題というと「イス」と「テーブル」、ベッドの利用者なら「座イス」と「座卓」をしっかり調整すれば大丈夫なのでしょうか。
確かに、上体を30度以上起こせば(できるだけ90度に近いほうが良い)、食べ物は飲み込みやすくなります。
また、テーブルの高さが十分なら、食べ物は距離的に取り易くなります。
しかし、高さだけでは十分ではありません。
角度が必要な場合もあるのです。

角度を付ける方法としては、角度の調節ができるテーブルの使用や、食器をトレーに入れてトレーを傾けるなど、方法はあるのですが食器がすべるという問題が出てきます。
そこで自助具が必要となるわけです。
「滑り止めシート」をテーブルに敷いたり、「滑り止めマット」をテーブルやトレーの中に敷くことで問題は解決できます。
また、予め滑り止め加工が施されたトレーなどもあります。
これで姿勢の問題はクリアになったのでしょうか。
いいえ、もう1つ「食べこぼし」の問題があります。

こぼすと怒られるからと、無理な姿勢や動作で体に負担をかけてしまっては何もなりません。
何より「こぼすのではないか」と心配しながら食べるのでは楽しくありませんし、食べるのが嫌になってしまいます。
そこで、こぼしても楽しく、安心して食べられるように、自助具の「エプロン」を使用するのが良いでしょう。
「エプロン」というと首からかけて、腿、あるいは膝丈の長さのものを思い浮かべるかもしれません。
ですが、自助具の「食事用エプロン」は、首からかけてテーブルの上に広げて敷くタイプが殆どです。
利用者とテーブルの間がポケットになっていて、食べこぼしを受け止めて衣服や周りを汚さないタイプや、ポケットにホックをつけて後処理をやりやすくしたもの、使い捨てタイプなど、用途に合わせていろいろ用意されています。
ベッドやふとんといった寝具の上で食事を取るよりも、可能であれば専用の食事場所や車いすにテーブルを乗せたところで食べるほうが気持ち的にも良いでしょうし、何より衛生的です。
そして「滑り止めシート」と「エプロン」を使えば、更に楽しく食事が出来るはずです。