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福祉用具の選び方

自助具(1)

「自助具とは」

皆さん、こんにちは。
「自助具」の1回目です。

人間、年をとり病気や怪我で「出来ないこと」が増えてくると気分も落ち込んでくるものです。
ましてや、普段生活の中の「歩く」「食べる」「服を着る」「入浴する」「排泄する」というADL、これを日常生活動作といいますが、これが一人でできなくなってくると自信を失い生きる意欲も低下してしまいます。
逆にできなかったことが、できるようになってくると自身を取り戻し生きる意欲も涌いてくるものです。
できなかったことができるように助けてくれる福祉用具が「自助具」なのです。

「自助具」は戦後日本に入ってきた『リハビリテーション』を行なうための要素の1つです。
「自助具」という名前も英語の「self-help device」、自分自身を助ける道具と言う訳語からきています。

ちなみに、日本では『リハビリテーション』というと「元の状態に戻すこと」と思われている人がかなりいます。
『リハビリテーション』という言葉の意味は、「復活」「復権」ということなので誤りではありませんが、医療介護の世界では少し違います。
『リハビリテーション』とは、『再構築』すなわち元の活動ができるようにもう一度作り上げるということです。

一般的に『リハビリテーション』には「運動療法などで身体機能を回復させ、元の状態に戻す」というイメージが多分にあります。
しかし事故などで体の一部を失ってしまったり、機能を失ってしまったりすると、もう「元の状態に戻す」ということはできません。
そこで元の活動ができるよう『再構築』を行なうのです。
運動療法などで体に働きかけ、不足する分は義手・義足などの補装具や自助具といった用具で補うのです。

そして住宅改修で環境を整えてあげれば「元の状態」は無理でも「元の活動」はできるようになるでしょう。
「自助具」とは、そういう重要な用具なのですが、あまり知られていないのは何故なのでしょうか。
これは次回お話します。