ホーム  >  家庭の介護  >  福祉用具の選び方  > 入浴関連用具(2)

福祉用具の選び方

入浴関連用具(2)

「手すり」

皆さん、こんにちは。
「入浴関連用具」の2回目です。

入浴関連用具は手すりに限らず、ちょっと難しいところがあります。
それは入浴行為の流れや方法に個人差があるということです。
簡単に言うと体の洗い方やお風呂の浸かり方、また季節に応じてシャワーだけですます人など様々なので、手すりの設置や用具の選定は、これらをふまえて行なわなければなりません。
そうでないと、ものすごく使いづらいことになります。

「手すり」は基本的に、移動する所に横、シャワーの所に縦、浴槽の所にL字の手すりを使いますが、浴槽にどちら向きに入るのかによってもL字の縦の位置が変わります。
またL字の代わりに横にくねった手すりを斜めに付けたり、シャワーの所には縦にくねった手すりを使うこともあります。

前回、家の中の事故死で1番多いのは「風呂場での溺死」といいました。
原因は浴槽内で足をすべらせたり、気分が悪くなったり、意識を失ったりなどですが、「手すり」があれば助かったものもあったはずです。
特に「足をすべらせて」などは「手すり」に「入浴用すべり止めマット」を併用すれば、かなり防げるはずです。

設置すれば安全性が増す「手すり」ですが、大きな問題がひとつあります。
それは「手すり」が取り付けられない場合があるということです。
壁がもろくなって取り付けられなかったり、賃貸で大家さんの許可が下りなかったりした場合です。
そういう時はどうすれば良いのでしょうか。

完全に代用という訳にはいきませんが、方法はあります。
まず浴槽の縁に直接取り付ける「浴槽手すり」の使用です。
これは工事が不要で、種類によっては取り付けたまま浴槽の蓋が利用できるものがあります。
これに「すべり止めマット」、「浴槽用すべり止めマット」、浴槽の縁にまたがせて座った姿勢で出入りする「バスボード」、座ったまま回転できる「回転板付バスボード」、座ったまま浴槽に浸かったり出たりできる「バスリフト」等、福祉用具を組み合わせて活用することです。
もちろん「手すり」を取り付けた場合でも、これらを併用すれば安全性や利便性が増すはずですので、検討してください。

「浴槽手すり」は高さ調整できるものなど、機能の差があるので価格は1〜3万円と幅があります。
「バスボード」は2万5千円前後、「回転板付バスボード」は4万円前後です。
この3つは介護保険の購入対象品目ですので、介護保険の認定を受けている方は1割の負担(全額支払って、後から9割が戻ってくる償還払い方式ですが)ですみますので、要支援の方は地域包括支援センター、要介護の方はケアマネジャーに相談してください。
「バスリフト」は20〜30万円、「浴槽用すべり止めマット」は3千〜6千円、「すべり止めマット」は浴槽用とほとんど変わりませんが、5mとか10mといった長いものは5万〜10万円となっています。