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あったかコラム

生き残ろう! 介護職Y氏の防災・避難用品を考える

3.必要なものを必要なだけ(2)

皆さん、こんにちは。
「防災・避難用品を考える」の第3回です。

人間不安になると、イワシの頭ではありませんが、怪しげな話や物でも信じてみたくなるものです。
今回の大震災でもそれは同じ、特に原発事故では、目に見えない放射線への恐怖心に加え、テレビ局の報道やワイドショーでは、連日大学教授や国際研究機関の研究者、よく分からない評論家や活動家まで、多種多様な人が出演し独自の論理を話していました。
実際見ていた方の多くは、だれのどの言葉を信じていいのか、わからなくなったのではないでしょうか。

今回のコラムのテーマである水道に関しても、信憑性の高い情報から与太話の類まで、ありとあらゆる情報がツイッターなどを通じて拡散されました。
例えば、ある大学の研究室と名乗る人物が水道水から放射線を除去する方法についてツイートしたところ、その情報が瞬く間にネット上で拡散したのですが、翌日になり今度は同じ大学の研究室が、前日の情報は誤報だったとツイートしてかえって混乱を助長していました。

また、放射能に対する知識不足と恐怖心からか、巷には様々な商品があふれており、私が見た中でも、蛇口に取り付けるだけで放射能が除去できるフィルターという、普段なら信じないような怪しげな製品がそれなりのお値段で販売されていました。
私も少し気になったので、ネットなどで製品情報を調べてみたところ、放射能が除去できるとは一言も書いておらず、反対に放射能については保障しないと書いてありました。

冷静になって考えてみれば直ぐに分かることですが、もし仮にこのフィルターで放射線を除去できたとしましょう。
除去された放射線は消えてなくなるわけではありませんのでフィルターに蓄積されていきます。
もうこの時点で、フィルターは低レベルでの「放射性廃棄物」になり家庭ごみとして処分するのは無理です。
また、フィルター自体も除去した放射線を溜め込んでいる「放射性物質」となり、使用し続けることで被爆するリスクも高まります。

結局のところ、飲料水や食品の放射線汚染については、政府の発表を信じるか、ミネラルウォーターや安全と思われる産地のものを購入するか、気にせず今までと同じ生活を送るかのどれかしかないようです。
原発事故による食品・飲料水の汚染問題は、私だけでなく、日本国民全員が今後数十年間に渡って付き合っていかなければならない問題です。
皆さんひとりひとりに考えや主義主張があり、あれが正しい、これは間違っているとはいえませんが、私としては、かつて恩師から言われた「放射線は避けられるなら、避けるにこしたことはない」という言葉を参考にしたいと思っています。