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あったかコラム

介護職Y氏の新制度考える

31.平成24年度介護保険制度改正(14)

皆さんこんにちは。
介護保険制度改正の14回目です。
今回は『介護保険制度の意味』についてです。

新しく創設され、今まで紹介してきた『複合型サービス』と以前に紹介した『24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護』によって、自宅でも施設のようなサービスが受けられるようになります。
ここで少し横道にそれますが介護保険制度の意味について考えてみたいと思います。

介護保険サービスは、全国どこに住んでいてもサービスを提供する事業者があれば利用できます。
しかも、利用者が事業者を選ぶことができるのです。
これが介護保険制度以前は「措置」という制度で、必要に応じて市町村がサービスと事業者を決め、利用者は自分で事業者を選ぶことができませんでした。

また、介護・高齢者関連サービスには介護保険以外にも、地域支援事業、独自サービスなどがありますが、これらのサービスは各市町村の予算で行なわれているため、実施されているサービスの内容や種類は市町村ごとに異なっているのです。
市町村の財政状況などにより手厚いサービスのところもあれば、サービスがほとんど行なわれていない所もあるのです。
そして、これらのサービスが行なわれている場合でも、市町村によってその内容は大きく異なります。

例えば「配食」サービスという、利用者に対して食事(お弁当)を届けてくれるサービスがあるのですが、市町村によって届ける回数も利用者の負担する額も異なってきます。
これが介護保険なら、全国共通のサービスを、自分で選んだ事業者から、認定限度額の範囲内を、1割の自己負担で利用できるのです。
と、このようなお話しをすると介護保険はいい事尽くめという感じがしますが、今回の改正にはこの根底を覆すような大きな問題があるのです。