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あったかコラム

介護職Y氏の新制度考える

22.平成24年度介護保険制度改正(5)

皆さんこんにちは。
介護保険制度改正の5回目です。
地域包括ケアを支える在宅の要介護者、特に独居の人にとっては必要不可欠なサービスとなる「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」ですが、大きな問題もあります。

それは、サービスを提供する事業者が整備されていないということです。
いくら理念がすばらしく、利用者にとって有用性の高いサービスであっても、実際にサービスの提供を行なう事業者がいなければ、だれも利用することはできません。
現在、訪問介護サービスを提供する事業者は国内に2万件以上あるとされていますが、この内どの程度の事業者が新サービス提供を行なうのでしょうか。

サービス内容から訪問看護事業者との連携が前提となるサービスであるため、どんな事業者でも簡単にできるという内容ではありません。
つまり、人員確保や事業者間での協力体制などできるところは限られてくるのです。

新サービスのスタートした本年4月末日時点では、サービス提供事業者は、全国でわずかに34事業所。
その後徐々に整備はされ、6月末日時点で47事業所、7月時点ではさらに4事業所が増加していますが、全国的に見れば非常に少ないことに変わりはありません。
本事業導入以前、日本各地で新サービスのトライアルとしてモデル事業が行なわれ60の事業者が参加したのですが、現状はその数にも及んでいません。
せっかく住みなれた地域で暮らし続けるためのサービスなのに、地域に提供事業所がなければサービスを利用することもできません。
では、なぜ多くの事業者はサービスの提供を行なわないのでしょうか。
その理由については、次回お話したいと思います。