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あったかコラム

介護職Y氏の新制度考える

17.改正高齢者住まい法(16)

皆さんこんにちは。
「改正高齢者住まい法」の16回目、今回で改正高齢者住まい法のお話は一応最終回となります。

「権利金2000万円、即日一括償却、月額利用料10万円で、権利金は口頭で、生涯にわたり利用し、サービスを受ける権利が得られます。期限がきたら権利を失うというものではないので安心ですと営業の方に説明されたので契約をしました。」
有料老人ホームのCMなどでよく聞きそうな話です。

しかし、「入居した翌日に急病で病院に搬送されたため、入居を解約して返金を求めたところ、利用料は2日分を日割りで減額し返金するが、権利金については1日でも入居しているので、即日一括償却のため返金はできない」
または、利用者が認知症、あるいは重度の介護状態となった場合、退去をせまられ「権利金を支払っている。生涯利用できる権利があるのではないか」という抗議に対しても「重要事項説明書の契約解除の項目に『他の入居者との共同生活が著しく困難な場合』と明記してあり、同意されています」といわれ権利金は取られて、追い出されてしまうのです。
どれも、今回の住まい法改正以前に有料老人ホームなど契約や退去時に聞かれた話です。

しかし、現在のサ高住では、前回お話した「契約に関する基準」により、権利金の請求は不可となり、前払い金についても返還されるようになります。
また、前払い金の返還方法など、今まで曖昧にされてきた部分については、書面での提示と契約前の口頭説明が義務付けられました。

高齢者の「住居」である「高専賃」、「高優賃」、「高円賃」の各制度が廃止となり「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)」に統一され、基準を満たして認定を受ければ様々な優遇措置が受けられるというのが『改正高齢者住まい法』です。
「住居」ではなく「施設」である「有料老人ホーム」も基準を満たして認定を受ければサ高住として優遇され、登録されるのですが、施行前から実際に登録されるのは少ないといわれており、事実現時点(平成24年4月時点)ですが登録数はそれほど多くありません。
正直な話、前払い金や権利金など、サ高住の登録を行なうことで取れるものも取れなくなってしまいますので都合が悪いと考える業者も多いのかもしれません。