ホーム  >  あったか介護広場  >  あったかコラム  >  介護職Y氏の新制度考える

あったかコラム

介護職Y氏の新制度考える

15.改正高齢者住まい法(14)

皆さんこんにちは。
「改正高齢者住まい法」の14回目です。

サービス付高齢者向け住宅(サ高住)の認定基準についてここ数回はお話しており、前回はサービスに関する基準について、介護サービスが含まれていないためサ高住業者間での差異が大きいこと、現状イメージ先行であることなどをお話しました。
この中で、現状最も誤ったイメージがあるのが「24時間対応定期巡回・随時対応サービス」であるというところまで前回お話しました。

今回の介護保険制度改正で誕生した「24時間対応定期巡回・随時対応サービス」、いわゆる目玉改革の1つで、簡単に言うと「日中・夜間を通じて1日に複数回ヘルパーと看護師が定期的に利用者を巡回するだけでなく、緊急通報など非常時にも駆けつけるだけでなく、1日に何回利用しても利用料は定額である」というサービスです。
ただしこのサービス、地方では巡回する高齢者宅間の距離が離れすぎていて利用者宅の移動に時間やコストがかかるという問題があり、実際のところサービスの実施に手を上げる事業者は少ないのではないかといわれています。

しかし、サ高住なら利用者間の移動時間は大幅に軽減されます。
そのため、厚生労働省も今回の介護保険改正で新設された「24時間対応定期巡回・随時対応サービス」についてサ高住に取り組んで欲しいという意向があるようです。
また、制度の実施時期も本年度からなので「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)」=「24時間対応定期巡回・随時対応サービス」というイメージが一部ではできあがっていますが、このイメージは誤りで、サ高住の中には24時間対応サービスを提供しているところと提供していないところがあります。
サービスの有無は事業者により様々な事情がありますが、大きな理由のひとつとして人件費などコストの問題があります。

これまでの夜間訪問や短時間の生活支援サービスの場合、利用した回数に応じた費用がかかる「従量制」の利用料金体系となっている場合が一般的でしたが、今回の新サービスでは、利用料が予め設定され、何回利用しても料金が変わらない「定額制」となっており、従来の料金体系と比較してサービスを行なうことで減益となってしまいます。
ですから、もしサ高住で24時間サービスが提供されている場合は、介護保険制度によるものかどうか、料金体系の確認をオススメします。
最後にもう一度言いますが、あくまでも『サービス付高齢者向け住宅(サ高住)』の提供サービスにおける認定基準は安否確認と生活サービス(生活相談)だけとなります。