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あったかレポート

相談員Yの 第37回国際福祉機器展 H.C.R2010 観覧レポート(後編)

2010年10月13日

 皆様こんにちは、あったかタウンにて『福祉用具の選び方』を担当している相談員Yです。
H.C.R2010観覧レポートの後編です。
今回のH.C.Rの展示で特に目についた分野は「介護ロボット」と「移動機器」です。

「介護ロボット」というと『オムツ交換などの身体介助をやってくれるロボット』というイメージがありますが、実際にそのようなロボットはまだまだ先の話。
今回出展されていたのは、立つ・走る・物を持つなどの動作を支援する『身体動作支援ロボット』、なでたり、顔を近づけるとそれに応じて表情が変わったり、動いたりして利用者の気分をなごませる『認知症予防ロボット』、病院で使用する車いすに装備し、タッチパネルで内科や外科など、行き先が記されたタッチパネルを押すことで自律移動する『次世代型車いすロボット』、手指が麻痺している方のリハビリ運動を支援する『手指間接リハビリ用ロボット』などです。
特に『身体動作支援ロボット』のブースは、一日数回実演会が行なわれ、ただコンパニオンによるデモンストレーションを見るだけでなく、実際に器具を装着できるとあり、多数の見学者でひしめいていました。

また「移動機器」では、子供が楽しみながら安全に移乗できる機器など面白いものもありましたが、今回の目玉は「車いす」に乗ったまま合体させて公道を時速40kmで走行できる、『オートバイ型電動三輪車』です。
一般的なオートバイ型電動車いすは、使用するためには車いすから電動車いすへの移乗が必要になりますが、この『電動三輪車』は簡単なレバー操作で一人でも乗り降り、車いすと三輪車の合体が行なえます。
ただ、一般的な電動車いすが時速6km前後で法律的に歩行者扱いになるのですが、この電動三輪車は前述したように時速40kmまででますので、運転するには普通自動車免許が必要となります。なお、この電動三輪車、来春発売予定とのことです。

また、昨年同様今年もセミナーに参加しましたが、事前登録ができなかったので自由参加可能な『利用者・家族講座』というものを受講しました。
テーマは「福祉車両」と「自助具」、選んだテーマがテーマだけに参加人数はそれほど多くなく、「福祉車両」は全体の1/5、「自助具」は半分程度の入りでした。
しかし講座内容はとても良く、「福祉車両」では昔は車を購入してから障がいの具合にあわせて改造したのですが、現在はコンピュータ制御化が進んだために後からの改造は不可能になりました。
その為に購入前に試乗して自分にあった車を選ぶだけでなく、車のシートを使用するのか、車いすのまま乗り入れて運転するのか、また車いすのまま乗り入れるなら運転に適した車いすの選定など役に立つ話がいっぱいでした。

また「自助具」では、ステージに大きな机が置かれ、たくさんの自助具が置かれセミナー後半に受講者がステージに上がって実際にさわりながら講師に質問する形式だったので、とても内容の濃いセミナーでした。
普段あまり目にすることの少ない福祉用具。
これが専門の説明員つきで実際に触ることが出来る国際福祉機器展。
現在介護している方はぜひ参加してください。
相談コーナーもありますので、日頃不便に思っていること、悩んでいることなどを遠慮なく相談してください。
介護の負担が少しでも軽く、少しでも楽しく生活できるための鍵があるかもしれません。