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あったかレポート

介護編集Mの 豊島区・介護の日記念講演観戦 レポート

2009年11月11日

 初めての方はじめまして、2回目の方、再びの訪問ありがとうございます。
そして常連の方、今後ともよろしくおねがいいたします。
11月は介護の月ということで最近出番が多い介護編集Mです。
厚労省の肝いり(というのでしょうか?)で昨年からスタートした『介護の日』。
今年も11月に入ってから各地の自治体で介護関連の様々な啓発イベントが行われています。
ということで、今回はその中のひとつ。東京都豊島区で開催された『介護の日記念講演』の模様をレポートしていきたいと思います。
『介護の日』の当日となる11月11日、豊島区池袋にある某私立大学の記念ホールで開催された豊島区介護の日記念講演、当日は朝から激しい雨に加え台風並みの強風という、高齢者を対象とした介護イベントの開催日としては最悪のコンディション。
会場自体は都心にあるため非常に立派な建物なのですが、この最悪のコンディション。さすがに人の出足は鈍いのでは……、と思っていたのですが、Mが会場に着いた時にはあにはからんや、千人以上は入るであろう講演会場がすでに7割は埋まっていました。
最終的に会場はほぼ満席の状態。これは豊島区民の介護への意識が高いことが理由なのでしょうか? 午後2時になり講演会がスタート。
今回の講演講師は歌手の橋幸夫さん。認知症の母親を介護した経験を記した体験記を執筆。
介護関連の講演を精力的に行っているのだとか。 橋さんの講演に先立ち、主催者の豊島区長が挨拶、区長の話では橋さんは小中と地元豊島区の学校に在学した縁で今回の講演出演になったのだとか。
軽い話題で会場を暖めたところで、今回の主役橋幸夫さんが舞台袖から登場。
「橋から橋まで橋幸夫」や客席にいた子供時代の旧友いじりなどですぐに客席を暖める橋さん。
さすがは長年芸能界の第一線で活躍してきた方は間の取り方や、舞台上での見せ方が上手です。
さて、講演内容は橋さんの母親が認知症となった当時のエピソードからスタート。
橋さんも話していましたが、当時は認知症に対する世間一般の理解もあまり進んでおらず、橋さん自身も当時は母親の行動に不思議なところがあっても年のせいぐらいに軽く考えていたそうです。
その後、あるきっかけを通じて母親が認知症であることを理解したそうですが、ここで橋さんは認知症についていろいろと勉強したそうです。
あまり介護の世界とかかわりのない方の多くは認知症というと、アルツハイマーを思い浮かべるかと思います。
ですが現在では研究が進み、認知症は大きく分けて3つ「アルツハイマー型」「脳血栓型」「レビー小体型」に分けることができ、橋さんの母親はこの3番目、「レビー小体型」の症状である幻聴・幻視が頻繁に出てきたそうです。
また、橋さんが親しくしている浜松市にある認知外来の先生から聞いた話では、認知外来に検診に来る患者のうち、医学的に認知症とされるのはわずか11%ほどで、残りは「さぼり認知」と呼ばれるそうです。
橋さんによると、この認知外来では認知症の状態を「こぼけ」「中ぼけ」「大ぼけ」に分けており、医学的に認知症となるのは「大ぼけ」のみで、その他の「こぼけ・中ぼけ」は「さぼり認知」にカテゴライズするのだとか。
ここで会場に向けて「ぼけ状態判定」を実施。
「外に出るのがおっくうになる」「身なりに気を使わなくなる」など、10数個の項目のうち1つで当てはまれば「こぼけ・中ぼけ」になるのだとか。
幸いMはまだひとつも当てはまりませんでしたので「ぼけ」の心配はないようです。
母親の在宅介護を振り返り、実際に多くの介護を担当した奥さんへの感謝の念を話す橋さんでしたが、先頃亡くなられた南田洋子さんの件に触れ、批判ではないと前置きして「介護は専門家に任せるほうが良かったのではないか」と話していました。
これについてはMも同意です。
無論、介護をされた長門さんには長門さんなりの考えがあったのでしょうが、あくまでも長門さんという特殊な例と考えていいのではないでしょうか。
今回の講演は介護の話を中心に、橋さんの家族・人生観もテーマとなっていましたので、日本の現状や親子関係、男女関係なども題材に人生観についても話していました。 この中で橋さんが強調していたのは「人の使命感」。
個人としての使命感・性別としての使命感・種別としての使命感など、これらの使命感を持ち、達成することで人はより良く生きていくことができ、現代の風潮も改善できるのではと話していました。
講演はおおよそ2時間ほどで終了。
終始会場からは笑いが絶えない、大変盛り上がりのある講演でした。