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あったかレポート

介護編集Mの 第36回国際福祉機器展 H.C.R2009 観覧レポート

2009年09月29日

初めての方はじめまして、2回目の方、再びの訪問ありがとうございます。
そして常連の方、今後ともよろしくおねがいいたします。
おおよそ半年振りの登場となる介護ヘルパー兼某介護雑誌編集のMと申します。
以前はあったかコラムのコーナーで『介護編集Mがヘルパー2級をとってみた』というもの書かせて頂いていました、あわせて見ていただけるとM的にありがたいと思うしだいです。
さて、久々の登場となる今回は国内の介護系イベントで最も知名度も高い国際福祉機器展の観覧レポートです。
2009年9月29〜10月1日の3日間に渡り東京有明のビックサイトで開催された「第36回国際福祉機器展H.C.R2009」、名前の通り世界中の福祉関連メーカーが参加する国内最大級の福祉機器イベントです。
今年は天候にはあまり恵まれませんでしたが、国内だけでなく海外からも多数の観覧者が来場してなかなかの盛況振りでした。
実際のところ、例年より来場者数は減少していたそうですが、そのような感じは微塵もなく個人的には、制服姿の学生の姿がやたらと目につきました。
おそらく福祉系の専門学校生と思われる人達もかなり目に付きましたが、それ以上に学生服姿の団体が会場内に大挙しており、学生の福祉業界への関心の高さが伺えました。
長引く不況の影響による高卒就職率の低下で、人気の低かった介護福祉業界への関心が相対的に高くなっただけなのかもしれませんが……。
さて、今年のHCRですが新型インフルエンザの世界的流行を受け「抗菌・抗ウイルス対策」の製品が目を引きました。
しかしMが個人的にかなり気に入ったのは、某世界的企業パ○ソニックが出展していた新世代(?)介護ベッド。
夕方のニュース番組でも紹介されたそうですが、実際に見てみると確かにニュースで紹介される価値はあります。
寝たきり要介護者の生活範囲の拡大および介護者の手間の軽減を目的に、要介護者の介護ベッドから車いすへの移乗の手間をなくすという画期的なもの。
簡単に言うと要介護者が寝ているベッドが車いすに変形するのですが、寝たまま音声入力でベッドから車いすが変形分離、ベッドに戻るときも搭乗者の複雑な動作がいらない自働合体という、ロボ好きのMの琴線に触れまくる無駄ハイスペック。
流石パナ○ニック、この製品紹介デモを見た人なら誰でもロボットスーツ「HAL」並みに、一度は自分で使ってみたいと思うでしょう。
実際Mはものすごく使ってみたくなりました。
まあ実際に使うとなれば、ベッドと車いすの分離にどれだけのスペースが必要なのか、車いすの操作は手を添えるだけで直感的な操作が行なえるとの説明があるが、半麻痺などで半身の動作が不自由な人でも操作は行なえるのか、言語機能に障がいを持つ方でも音声認識は可能なのか、メンテナンスの手間はどうかなど色々と気になるところはありますが、言葉は悪いですがこういい突飛な製品が実用化されることで福祉用具に注目が集まるのは良いことだと思います。
HCRのもう一つの目玉であるセミナー・シンポジウム・ワークショップですが、今回のHCRでは例年に比べて個人的に興味を引く内容が少なかったのですが、それでも面白そうな内容のものを2、3みつくろって除いてみました。
その中に日本リハビリテーション工学協会が主催する「福祉機器コンテスト2009」の受賞作品の授賞式がありました。
企業や大学の研究機関だけでなく学生や介護施設関係者などが開発した各種の福祉用具のうち、優秀作品を表彰するのですがその内容は、上肢障がい者向けのスポンジや、視覚障がい者向けのチェス盤のような身近なものから、重度障がい者向けの光学センサー使用のコミュニケーションツールまで様々なものまで様々な製品が受賞していました。スポンジやチェス盤など身近な商品はすぐに市場に出回るのではないでしょうか。
  自民から民主への政権交代により介護保険制度にも新たな動きがあるのではないかたといわれています。
また、前に話したとおりイベント来場者の増加など不況の影響から介護職種への注目も高まっています。
このイベントで介護福祉の世界に触れた学生の何割かが介護福祉業界に流れてくれ、そのまま定着してくれれば……、と介護業界の端のほうに引っかかっているMなどは思うのでした。