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あったかコラム

UDプロデューサー・栂紀久代の「笑顔とありがとう」

5.ユニバーサルデザインへの思い

『介護』と『介助』の違いが解るでしょうか?
『介護』とは、主に体に触れる支援のことを言い、
『介助』とは、主に体に触れない支援であって、手助けがあれば1人で出来ることです。

例えば、タオルが1人で絞れない場合には、介助が必要です。
しかし、タオル絞りがあれば、介助を道具がしてくれます。
この道具のことを『自助具』と言います。 道具が無ければ、人による介助(手助け)が必要です。

私が障害を持つ身になった時、お洒落な自助具を探しても無かったことを思い出します。
『無ければ作ってしまえ!』と、必要な道具(自助具)を作り始めました。

最初はステッキを使っていると、両手が使えないので、手から離すことなく落とさないものを考えました。それが『落ちないゾー』を考えたきっかけです。
ステッキを置く場所に困って、物に繋ぐことを考え、手の着脱から、物への着脱を可能にしました。

日本には組みひもと言う素晴らしい織り方があります。
紐は、組みひもタイプでお洒落なものに仕上げるようにし、手首も閉まり過ぎないように、ストッパーをつけました。
携行品を手から離さず、両手が使えて、携行品を落とすことの無いように、携行品の荷重で紐が締まるようにしたところ、デジカメにつけても落とすことなく安心して使えます。

障がい者や高齢者にはステッキや携行品を落とすことなく使え、健常者にとってもデジカメに取り付けると、便利なものになり、お洒落にもこだわりました。
『障がい者や高齢者にとって必要なものは、健常者にとっても便利なもの−チョットお洒落にこだわって−』
でも、まだ納得がいきません。

ストラップの松葉にもこだわり、15〜20Kgの負荷が急にかかった場合、紐が切れなければ、ステッキが手からはなれず、危険なこともあります。
安心・安全・簡単・快適・便利これを全てクリアして、始めてユニバーサルデザインになりました。  
使っている方の 『笑顔』が見える物つくり、『ありがとう』が聞こえる物つくり、これが本来の物つくりの基本だと思っています。