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あったかコラム

UDプロデューサー・栂紀久代の「笑顔とありがとう」

2.(和)

JRで、車いす利用者4人と介助者4人で行動中に、駅員さんから「車いす4台と介護者4名」と言われました。
私は即刻、名札を見て「Aさんその表現は、人権侵害に当りますよ。今後は、いす利用者4名と介助者4名と表現されるほうが宜しいのではないでしょうか?」と注意しました。駅員さんは「どうも失礼致しました。確かにそうでした。教えて頂きありがとうございます」とかえってきた。
本来、車いすは『物』であり、車いす利用者は『者』です。
車いすと言うから、その後に続く利用者と言う言葉が言いにくくなります。
『 車いす利用者』を『椅子利用者』と表現すれば、『物』から『者』の『人』扱いに変わります。
当然、人に対しての言葉遣いに変わって来ます。
言葉の表現の大切さ、人間が『物』扱いされる気持ちは当事者にとっては大きな問題です。
体がチョット故障しているだけです。
体の故障は、物があればカバーできます。
しかし、心の傷につける薬はありません。
電車に乗る時にも、「お手数をかけますが…」「すいませんが…」と介助者に連発されると、当事者は『そんなに申し訳ない存在だろうか?』と自分を消してしまいたくなります。 しかし、駅員さんがスロープを持ってきてくれると『ありがとう』と声をかければ、駅員さんは『お気をつけて行ってらっしゃいませ』と帰ってくるのではないだろうか。
『ありがとう』の言葉は、50回言っても気持ちの良い言葉です。
周囲で聞いている方にとっても爽やかな言葉です。
しかし、『すいません…』『申し訳ございません』を3回も言われると、二度と外に出ないでおこうと、気持ちがいじけてしまいます。
周囲も、〜邪魔だな〜と言う目線になってしまいます。 最近、聞かなくなった『ありがとう』の言葉の『輪』を広げると『和』が広がると思います。
ギスギスしている社会や人に、和み(なごみ)が広がると思います。
『笑顔とありがとう』の輪(和)を広げていきましょう。