ホーム  >  介護のあれこれ  >  認知症  >  認知症とは、どういうものなの?

認知症

認知症とは、どういうものなの?

認知症とは、いったん獲得した知能が失われていく状態です。知能が低下していくと、次のような多彩な症状が出現します。

  1. 記憶の障害

    記憶とは、新しいことを覚える能力(これを記銘力)と、昔覚えたことを取り出す能力(記憶の再生力)という二つの面があります。認知症では、主に記銘力が障害されてしまいます。したがって、「昔のことは良く覚えているのに、新しいことが覚えられない、最近の出来事を良く忘れてしまう」ということが起きます。

  2. 見当識の障害

    難しい言葉ですが、自分がいる周りの状態を認識する能力のことです。見当識が障害されてくると、「日にち、季節、朝なのか昼なのか、など時間の感覚がなくなる」状態になったり、「今いる場所が分からない、道に迷う」ということが起こります。

  3. 計算の障害

    計算障害のため、「家計簿、帳簿がつけられなくなった」、あるいは、「おつりをよく間違えるようになった」ということが起こります。

  4. 知識の障害

    知識も失われてきますので、花や動物の名、社会の仕組みについての知識、さらには家族の名前なども分からなくなります。

  5. 判断の障害

    常識的な判断が出来なくなります。被害妄想的な思考をするようになり、「家の嫁は食事も取らせてくれない」、「誰かが私のお金を盗んだ」などと、ドラマのシーンのような光景が見られます。

  6. 感情と意欲の障害

    感情のコントロールがつかず、すぐに泣き出したり、怒ったりする情動失禁が有名です。また、自発性が失われ、「家の中でぼんやりしている」という状態にもなります。

認知症ではこれらがすべて同時に見られるわけではありません。病気の種類により、また患者さんによって、様々な症状の組み合わせが見られます。

認知症の原因としては、アルツハイマー病と、脳血管性の認知症の二つが重要です。この二つの病気の症状は、(特に初期においては)異なっていますので、次に病気の種類ごとに、認知症の状態像を考えていきましょう。