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化粧療法

スキンケア:ハリ・潤いのある清潔な肌を目指して

スキンケアの三原則〜清潔・紫外線予防・保湿〜

 スキンケアとは医薬品以外の化粧品、医薬部外品などを用いて皮膚を清潔に健やかに保つことをいいます。実際に、介護を必要とされる方に対してのスキンケアというのは、おむつかぶれなどのケアも入っていますが、今回は化粧療法としてのフェイシャルスキンケアについてお話します。

 さて、スキンケアは、お化粧をするから必要だとは思っていませんか?お化粧をしないからスキンケアは必要ない。・・・いいえ、そんなことはありません。ヘアケア同様、スキンケアをすることで、老化のスピードを遅くし、ハリ・潤いのある肌を目指すことができます。
 肌を老化させる主な原因として、肌の乾燥と、紫外線による刺激があげられます。肌の乾燥は、血行不良や新陳代謝の低下はもちろんのこと、乾燥した空気の影響、そして過度な洗顔などの間違ったスキンケアからおこります。また、紫外線は肌にシミや、しわなど様々なダメージを与えます。
 その肌に一番ダメージを与えるといわれるUV-Aという波長の長い紫外線は、年間通してありますが、太陽が最も高くなる5月が一番多いとされています。またUV‐BというAよりは波長の短い紫外線も、日焼けに直接関係するものとして注意が必要です。
 つまりスキンケアの目的は、肌を清潔にし、紫外線から肌を守り、乾燥を防ぐためにしっかりと保湿すること。この3つが老化防止の重要なポイントとなります。


スキンケアの手順

  1. クレンジング……メイクアップの汚れを落とします。
    (メイクアップをしていない人には必要ありません。)
  2. 洗顔……肌に残ったクレンジング料、その他の汚れを落とします。石鹸類は油分をかなり落とすため、乾燥がひどい方はぬるま湯(37℃くらいの人肌)ですすぐのみにします。
    熱いお湯は肌に必要な皮脂まで落としてしまうため気をつけてください。よくすすいで、ふき忘れがないようにしましょう。
  3. 化粧水……肌に必要な水分を補います。こってりしたもの(ジェルタイプなど)は手で使用してもよいですが、さらっとしたタイプの化粧水は手でつけるよりもコットンを使った方が、肌への浸透がよいので、コットンの使用をお勧めします。コットンに500円玉くらいの大きさで浸みこませ、軽く叩くようにつけ、最後にコットンを持った指の腹で軽く肌を押さえるようにして、体温を伝えながら塗布していきます。この際、顔の内側から外側に、目や口の周りは円を描くようにします。
  4. 保湿……乳液・美容液・クリーム等でさらに保湿します。
    (乾燥しているところなどは特にしっかりと補います。)
    この保湿は、化粧水の蒸発を防ぎ皮脂を補うフタの役目となります。塗布の仕方は化粧水と同じです。まず、乳液をつけますが、肌の状態により、美容液、クリームを使用してください。
  5. UV下地(日焼け止め・メイクアップベース)……朝のケアで使用します。お化粧をしない方でも、紫外線・乾燥予防に使用して下さい。(帽子をかぶる、日傘なども紫外線対策に有効ですが、下地の使用はさらに安心です。)

 以上2から4を基本のスキンケアとし、さらに夜は1を、朝は5を行って下さい。また、マッサージやパックをする場合は2と3のあいだに行います。洗顔後、すぐに化粧水・保湿をすることが有効です。入浴後も遅くても30分以内には行いましょう。
 肌がかゆいからといって、強く洗ったり、こすったりするのは逆効果です。角質がはがれて、乾燥肌の悪化につながってしまいます。


高齢者のためのケア化粧品の選び方

  1. クレンジング料……乳液もしくはやわらかいクリームタイプがお勧めです。肌に伸ばしやすく、肌への負担が軽いといわれています。強くこすらなくてもよごれがおとせるもの、洗い流しやすいものを選びましょう。
  2. 洗顔料……石鹸や洗顔フォームを使用します。低刺激性(あまり殺菌力が強くないものなど)、弱酸性で泡立ちが良いものを選びます。直接肌につけず、まずは手の平でよく泡立て、卵二個分ほどの泡の量になってから肌につけます。この泡が肌にやさしく、汚れを吸着します。指で直接摩擦しすぎないようにしましょう。
  3. 化粧水……保湿力の高い、乾燥肌(しっとりタイプ・とろみのあるものなど)用が良いでしょう。また今は老化肌を対象にした美容成分の豊富なものもあります。
  4. 保湿……化粧水では補いきれない水分、または化粧品では補えない油分、栄養等を補給するものです。
    乳液(水分と油分を補い軽い油膜となるもの)
    美容液(高濃度の美容成分が配合されたもの。化粧水・乳液よりもさらに油分を補い、油分の苦手な人に適します)
    クリーム(化粧水・乳液よりもさらに油分を補い油膜でしっかり保護、潤いを保つもの)
    3つすべてを使う必要はありませんが、必ずフタ(保湿)はしましょう。使用順などは各メーカーの指示に従って下さい。
  5. UV下地……これらにみられる「SPF」はUV‐Bの防止効果、「PA」はUV‐Aの防止効果を表しています。数字が大きくなる、+の数が多くなるほどその効果や持続時間は高くなりますが、皮膚に対しての負担も大きくなります。また、肌の色に合わせ色つきのものもあるので、その方の肌質や環境に合ったものを選びます。日常生活であればSPFは15程度、PAは+で大丈夫です。

 高齢者の方へのスキンケア化粧品を選ぶ際は、(メーカーの)使用方法が複雑でないもの、それぞれの生活に取り入れやすいものとして下さい。

 肌の老化は乾燥や、紫外線のほかに睡眠不足やストレス、生活習慣などからも起こります。しかし、スキンケアは自分で行っても、他人が行っても、指と肌が触れることで、ぬくもりを伝えます。心理的にも安らぎを与えるのです。是非、一日の習慣としてスキンケアを実践して下さい。


コットンマスク

【スキンケア番外編】
ローションマスク
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「ローションマスク(またはシートマスク、コットンマスクともいいます)」洗顔後のパックは、お気に入りのパック剤を使用しても構いませんが、お気に入りの化粧水とコットンを使用して簡単に手作りマスクが作れます。カット綿を薄くはがしてローション(化粧水等)をたっぷり含ませて、乾燥の気になる部分に貼ります。たったこれだけです。特に入浴中のマスクは、湯気がスチームの代わりとなるのでおススメです。